政治

スイスの政治の仕組みは、日本と少し違います。盛大な選挙カーや大規模な演説もないのに、どうしてツーク市民はみんな各政治家を知っているのだろうかと、私も最初は不思議に思っていました。
選挙前になると、日本と同じように街頭にポスターがずらっと貼られるようになります。


ツークの主要政党

・国民党(SVP/ UDC、保守右派)
・急進民主党(FDP/ PLR、リベラル右派)
・社会民主党(SP/ PS、左派)
・キリスト教民主党(CVP/ PDC、中道右派)

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普段は皆何しているの?

日本では、政治家というと「高学歴」「高収入」「安定職」の3高といわれていますが、ここはかなり変わってくる部分でもあります。
実は、州で活躍している政治家たちの日常生活は、州民と変わりはないのです。
朝起き、出勤し帰宅する、そして週に一回、月に一回のミーティングに参加するという具合です。
4年に一回入れ替わりがあり、「天下り」がないのが特徴です。業務はほぼボランティアに近く、平均時給が高時給額のツークですら、一般平均時給の数パーセントにも満たない手取りにしか過ぎないのです。隣でパソコン打っている同僚が、政治家なんて普通だということなのです。
ビックリされましたか? 私も初めて聞いた時は驚きました。


スイス全体では

日本では大切な最終決定は、議会によってなされますが、スイスでは最終決定は国民によって下されます。少しビックリさせられますが、半直接民主制度によって誰にでも公平に決定が下されるスイスの良いところでもあります。
ご主人がスイス人の方なら、目にされた事があるかもしれませんが、ツークでも年に数回、連邦や週、地方自治体より国民発議が郵送されてきます。
国民発議(イニシアティヴ)国民投票(レファレンダム)という、直接民主制の制度が憲法上で認められています。

スイスでは国民が立法を発議したり、連邦会議の決議を覆す事ができるので、知らない間に法律が変わっていたなんてことはありません。

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州法

ツーク州では、独自の憲法、政府、議会があり、州内の規律などはツーク州内で決められます。

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そのほかのビックリツーク

納税に仮想通貨を採用したツーク州。ここツーク州は、アイデアに恵まれた州でもあるのです。個人が尊重される、民主主義の日本人の肌には合う州だとも言えます。